日本化学療法学会

認定制度

外来抗感染症薬認定薬剤師制度 制度概要・申請方法

外来抗感染症薬認定薬剤師制度の開始にあたって

 平成18年に薬学教育6年生課程が開始され、薬系大学卒業後に病院・保険薬局などの薬物療法の最前線で臨床薬剤師を目指そうとする薬学生の割合が急増しました。その一方で、地域包括ケアシステムの一員としての対応、学会が認定する各領域の専門・認定薬剤師によるチーム医療への参画、「患者のための薬局ビジョン」におけるかかりつけ薬剤師・薬局の推進など、臨床薬剤師に求められる役割が大きく様変わりし始めています。こうした社会のニーズや変化に対応するために、薬剤師は従来の医薬成分や製剤、薬理学的な基礎知識だけの狭い領域に甘んじるのではなく、ヒトと疾患に関する、より深い知識と患者自身の状態を把握する能力が要求されるようになりました。
 2016年に伊勢志摩で開催された主要国首脳会議(G7)で、国際保健のためのG7伊勢志摩ビジョンとして薬剤耐性(AMR)菌対策の強化が示されました。AMRは世界共通の問題であり、わが国では薬剤耐性サーベイランスシステムの構築や抗菌薬の有効性温存の観点、ひいては抗感染症薬の適正使用推進の観点から、入院患者を対象としたAntimicrobial Stewardship Team(AST) が編成され、病院薬剤師はその中核的な役割を担い始めています。しかしながら、わが国の抗菌薬の使用割合に目を向けますと、主に外来診療で用いられる経口薬が、入院患者に用いられる注射薬のおよそ10倍を占めていることをはじめ、抗菌薬、抗真菌薬、抗ウイルス薬を含有する外用薬も多く使用されています。すなわち、AMR対策は病院内における抗菌薬の適正使用だけで完結するものではなく、外来診療および在宅医療で処方されるあらゆる剤形の抗微生物薬の適正使用も併せて推進していく必要があります。
 当学会は、臨床医学、微生物学、化学療法学を礎に創薬および感染症治療の分野で国民の健康増進に寄与する理念を掲げており、これまで1,400名を超える病院薬剤師に抗菌化学療法認定資格を付与してきた実績を有しております。そこで本学会では2022年4月より、外来処方を扱う主に保険薬局の薬剤師を対象とした外来抗感染症薬認定薬剤師制度を立ち上げ、外来診療に係る感染症や抗感染症薬(外用薬含む)、AMRについて専門知識を有し、感染症治療の領域でその真価を発揮できる認定薬剤師を輩出したいと考えております。感染症・化学療法の学問を深めたいと希望する薬剤師の先生方におかれましては、是非この資格を取得していただき、地域医療で薬剤耐性菌の出現抑制を担う薬剤師として活躍されることを願っております。

令和4年1月

公益社団法人日本化学療法学会
外来抗感染症薬認定薬剤師 認定委員会
委員長 藤村 茂

申請基準

外来抗感染症薬認定薬剤師の申請は下記の各項を満たす者とする。

  1. 本邦における薬剤師免許を有し、薬剤師として優れた人格及び感染症化学療法の見識を備えている。
  2. 申請時に、薬剤師として抗感染症薬の外来調剤と服薬指導等の実務経験が3年以上有することを示す、所属施設長の証明が得られる。
  3. 申請時において、本学会の正会員である。
  4. 抗感染症薬の外来調剤および服薬指導、疑義照会(処方介入)等、自ら関与した15例以上の症例(在宅における3症例、疑義照会による処方介入3症例を必ず含む)を報告できる。
  5. 本学会の主催する学術集会への参加および指定されるプログラムや認定委員会が指定する各地域の研修プログラムなどにおいて、申請時から遡って3年以内に必要な単位数を30単位以上取得している。

新規申請

外来抗感染症薬認定薬剤師の認定を希望する者は、以下に掲げる書類を添えて本学会事務局に申請する。

  1. 外来抗感染症薬認定薬剤師認定申請書(申請書式-1)
  2. 薬剤師免許の写し(裏書のある場合は、裏書も含む)
  3. 規定の単位取得証明書(施行細則3参照)(申請書式-2)
  4. 症例一覧(申請書式-3)
  5. 推薦状(施設長または日本化学療法学会評議員)(申請書式-4)
  6. 感染症化学療法に3年以上かかわっていることの施設証明書(申請書式-5)
  7. 申請料(1万円)振込み控えの写し

新規申請の受付期間は毎年4月1日~7月30日(必着)です。申請締め切り後「症例一覧」の書類審査を行い10月中旬頃(予定)に受験資格の有無をご連絡致します。

外来抗感染症薬認定薬剤師 申請書の「15症例報告」について

症例一覧の記載上の注意事項

記入はワード書式をダウンロードすること。記載法はタイプ入力としてください。

  1. 同一症例を複数の申請者が使用しないこととします。
  2. 基礎疾患、病態、体重・年齢などの患者背景、投与方法、用法用量の詳細、どのように関与したかを具体的に400字程度にまとめ、抗感染症薬の適正使用に関わる薬剤師としての介入内容が盛り込まれた症例をご提出ください(介入した内容の箇所に必ずアンダーラインを施すこと)。なお、記載内容が乏しいもの、介入の状況・理由が不明なもの、症例の経過のわかりにくいものなどは書類審査で不合格となる場合がありますので記載には十分にご注意ください。
  3. 報告書下段に介入の根拠を300-400字程度にまとめてください。記載は単なる感想文ではなく、介入された内容の根拠(適宜文献やガイドラインを引用するなど)をできるだけ示してください。
  4. 在宅医療において抗感染症薬に関する介入の症例および外来対応における抗感染症薬の疑義照会例を各々3例以上含め、計15症例を申請してください。
  5. 菌名は論文作成と同様に学名で記載してください(要約・考察欄は、初回はフルスペル、2回目以降は略記可。イタリック体表記・非イタリック体表記もご注意下さい)。
  6. 感染症治療薬の名称は日本化学療法学会の指定する略語を使用してください。商品名は不可とします。
  7. 検査値を記載する場合、単位も記してください。

症例一覧(15症例)サンプル PDF

更新申請

外来抗感染症薬認定薬剤師の認定更新を希望する者は、以下に掲げる書類を添えて本学会事務局に申請する。

  1. 認定資格更新申請書
  2. 単位取得確認書類(細則6参照
  3. 更新料(細則7参照

更新申請の受付期間は毎年4月1日~11月30日(必着)です。申請締め切り後更新のための審査を行い、翌年1月下旬頃(予定)に認定結果をご連絡致します。

振込先・書類提出先

【申請料・更新料振込先】

ゆうちょ銀行 振替口座
口座名義:公益社団法人 日本化学療法学会
口座番号:00170-6-11206
※郵便局にあります「払込取扱票(青)」をお使頂きお振込み下さいますようお願い致します。通信欄には必ず「外来抗感染症薬認定薬剤師認定申請料」もしくは「外来抗感染症薬認定薬剤師認定更新料」と記載すること。

【新規申請・更新申請 書類提出先】

〒113-0033
東京都文京区本郷3-28-8 日内会館B1階
公益社団法人日本化学療法学会
外来抗感染症薬認定薬剤師認定委員会 宛

申請書記入の前に「申請にあたっての注意事項」を必ずお読み下さい。

認定申請書のダウンロードはこちらから→各種ダウンロード
最終更新日:2022年3月8日
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