第2回AST講習会
抗菌薬の不適切使用や長期間投与は、薬剤耐性(AMR)菌を発生あるいは蔓延させる原因となります。そのAMR対策として、患者への抗菌薬の使用を適切に管理、支援するための抗菌薬適正使用支援チーム(AST)の活動は重要です。
前回の講習会では、ASの歴史、抗菌薬使用の事前承認と早期モニタリング、Diagnostic stewardshipを意識した抗菌薬適正使用活動、ASPの評価と注意点など, AS活動の基本となるテーマを取り上げました。今回は、前回のアンケート結果を参考に、「中規模病院でのAST活動」をテーマに議論を進めました。中規模病院では、感染症科がなく感染症専門医が在籍していない、医師と薬剤師は専従ではなく専任であるなど、思うようなAS活動が難しい課題が挙げられます。一方で、大規模病院とは異なり顔の見える関係でAS活動を進めることができるメリットもあります。第2回AST講習会では, 中規模病院で精力的にAS活動を行っている医師、薬剤師に自施設の活動をご紹介いただきます。
本講習会がご参加の皆様の今後のAS活動に寄与することを祈念しております。
司会 | 掛屋 弘(大阪公立大学大学院医学研究科臨床感染制御学) 高橋 佳子(兵庫医科大学病院薬剤部) |
日時 | 2022年9月14日(水曜日)18:00~20:00 |
開催形式 | Zoom(Webinar) |
参加費 | 会員・非会員ともに無料(事前参加登録制) |
プログラム
「中小病院のAST活動」
司会:掛屋 弘(大阪公立大学大学院医学研究科臨床感染制御学)
高橋 佳子(兵庫医科大学病院薬剤部)
17:55~18:00
18:00~18:25
18:25~18:50
18:50~19:15
19:15~20:00
講習会内容に関するQ&A集
AST講習会では、受講者の方々に総合討論に関するご質問を頂いておりますので、下記にご紹介いたします。
総合討論に関する Q&A(PDFファイル 215KB)
第1回AST講習会
薬剤耐性(AMR)対策のため、各医療機関においては抗菌薬適正使用支援プログラム(ASP)を作成し、抗菌薬適正使用支援チーム(AST)などを中心に活動を進められているかと思います。ASの方法論については「Implementing an Antibiotic Stewardship Program: Guidelines by the Infectious Diseases Society of America and the Society for Healthcare Epidemiology of America. Clin Infect Dis 62: e51-77. 2016.」や「日本化学療法学会, et al: 抗菌薬適正使用支援プログラム実践のためのガイダンス. 日本化学療法学会雑誌 65: 650-587. 2017」で提示されていますが、その作成・運用においては苦慮している施設も多いのではないでしょうか。そこで日本化学療法学会では、実際に行っている演者の先生から各種ASの具体的な方法論(意義、エビデンス、効果など)や、各施設への導入の実際について解説いただく講習会を企画しました。今回は第1回目ということで、ASの歴史、抗菌薬使用の事前承認と早期モニタリング、Diagnostic stewardshipを意識した抗菌薬適正使用活動、ASPの評価と注意点についてお話しいただきます。
この講習会がご参加の先生方の今後のAS活動にお役に立つことを祈念しております。
司会 | 千酌 浩樹(鳥取大学医学部附属病院高次感染症センター/感染症内科) 北原 隆志(山口大学医学部附属病院薬剤部) |
日時 | 2022年1月26日(水曜日)17:55~20:00 |
開催形式 | Zoom(Webinar) |
参加費 | 会員・非会員ともに無料 |
プログラム
「効果的なAS活動を行うために:各種手法の紹介と自施設での経験」
司会:千酌 浩樹(鳥取大学医学部附属病院高次感染症センター/感染症内科)
北原 隆志(山口大学医学部附属病院薬剤部)