第6回AST講習会
近年、薬剤耐性菌(AMR)は世界的な問題となっており、特にMRSAは最も頻繁に遭遇する耐性菌のひとつです。そのため、MRSA感染症の診療においては、AST(抗菌薬適正使用支援チーム)の支援・介入が不可欠であり、適切な治療法の選択がこれまで以上に重要となっています。このような背景から、新しい知識やガイドラインに基づく治療戦略の習得が求められています。
本講習会では、「新規ガイドラインを考慮した今後のMRSA感染症診療」をテーマに、医療現場で直面する課題を解決するための講演をお届けします。内容は、血流感染における症例ごとの薬剤選択、MRSA肺炎の診断と治療、骨・関節感染症、ダプトマイシンの高用量投与の4つを取り上げ、これらに関する最新の知見を網羅しています。ガイドライン作成に携わった先生方による講演は、日々の診療現場で実践的に活用できる内容となっており、特に新しいガイドラインに基づく解説は、感染症診療の質を向上させるための重要な手がかりとなるでしょう。
本講習会が、参加者の皆様のMRSA感染症診療における知識の深化や、現場での疑問や課題の解決に役立つことを願っております。
司会 | 光武耕太郎(埼玉医科大学国際医療センター感染症科) 松本 哲哉(国際医療福祉大学医学部感染症学講座)) |
日時 | 2024年12月9日(月曜日)17:55~20:00 |
開催形式 | Zoom(Webinar) |
参加費 | 無料 |
内容
「新規ガイドラインを考慮した今後のMRSA感染症診療」
司会:光武耕太郎(埼玉医科大学国際医療センター感染症科)
松本 哲哉(国際医療福祉大学医学部感染症学講座)
17:55~18:00
18:00~18:30
18:30~19:00
19:00~19:30
19:30~20:00
第5回AST講習会
感染対策は、自施設の医療機関だけでなく、地域全体で協力して行うことが重要と考えられます。感染対策向上加算においても地域の医療機関と連携して実施する感染防止対策がより重視されています。地域連携を進めることにより、地域の感染症のリスクや流行状況を把握し、自分の医療機関の感染対策を適切に行うことができます。また、地域の感染対策の専門家や資格保持者が、感染対策に関する情報や知識を共有し、相談や支援を行うことで、地域の感染対策がより強化されていきます。
そこで今回の講習会では、テーマを「適正使用支援チームがどのように地域と連携していくか~AMR対策も含めて~」とし、各地域の代表として今回は、東北、東海、近畿、九州の4つの地域から4名の先生方に、それぞれの地域の特性や連携する組織・対象に応じた取り組みをご紹介いただきます。
今回の講習会がご参加の先生方の地域での活動にお役に立つことを祈念いたしております。
司会 | 山岸 由佳(高知大学医学部臨床感染症学講座) 北原 隆志(山口大学医学部附属病院薬剤部) |
日時 | 2024年1月24日(水曜日)17:55~20:00 |
開催形式 | Zoom(Webinar) |
参加費 | 会員・非会員ともに無料(事前参加登録制) |
内容
「適正使用支援チームがどのように地域と連携していくか~AMR対策も含めて~」
司会:山岸 由佳(高知大学医学部臨床感染症学講座)
北原 隆志(山口大学医学部附属病院薬剤部)
17:55~18:00
18:00~18:25
18:25~18:50
18:50~19:15
19:15~19:40
19:40~20:00
第4回AST講習会
感染防止対策加算が見直され感染対策向上加算へと名称を含め要件の改訂がなされました。これまでの取り組みを振り返り、各医療機関における更なる感染防止対策の強化だけでなく地域の医療機関と連携して実施する感染防止対策がより重視されることになりました。
今回、この地域連携を牽引する加算1施設の取り組みに着目し、「感染対策向上加算1施設におけるAST活動」をテーマに講演を企画いたしました。4人の講師から自施設の感染対策に資する体制を含め標準となりつつあるJ-SIPHEやOASCISを利用したサーベイランスとベンチマークの活用法といったAST活動についてご講演頂きます。加えて、点だけではなく面での感染対策を推進する観点から、各施設が中心となる地域連携の取り組みについてサーベイランスやベンチマークのフィードバックなどについて具体的にご講演いただきます。この取り組みの成果を見出すことはこれからのAMR対策に大きく影響します。施設や地域が実行できる対策には差異があり最適解は1つではなく、今は発展の途中かもしれません。
今回の講習会で紹介いただく取り組みが参考になり、より一層の感染対策の推進につながることを祈念しております。
司会 | 山本 善裕(富山大学附属病院総合感染症センター/感染症科/感染制御部) 西 圭史(日本大学薬学部薬剤師教育センター) |
日時 | 2023年11月29日(水曜日)17:55~20:00 |
開催形式 | Zoom(Webinar) |
参加費 | 会員・非会員ともに無料(事前参加登録制) |
内容
「感染対策向上加算1施設におけるAST活動」
司会:山本 善裕(富山大学附属病院総合感染症センター/感染症科/感染制御部)
西 圭史(日本大学薬学部薬剤師教育センター)
17:55~18:00
18:00~18:25
18:25~18:50
18:50~19:15
19:15~19:40
19:40~20:00
講習会内容に関するQ&A集
AST講習会では、受講者の方々に総合討論に関するご質問を頂いておりますので、下記にご紹介いたします。
総合討論に関する Q&A(PDFファイル 120KB)
第3回AST講習会
抗菌薬適正使用支援チーム(AST)の介入による適切な診断、抗菌薬の選択や投与期間の設定、不要な抗菌薬使用の削減など、さまざまな効果が報告されており、AST活動の重要性とAST活動への期待がますます高まっています。一方、AST活動を実践するためには、適切なタイミングでの培養検査の提出や迅速な結果報告、結果に準じた治療の変更などが必要となり、ASTがどのように連携し支援するのか、ASTの活動時間ならびに活動にかかる費用や人数、さらに人材育成も考えなければなりません。710点の感染対策向上加算1と175点の感染対策向上加算2では、ASTの活動時間ならびに活動に費やすことのできる費用や人的資源は異なり、特に加算2で勤務されている先生方はAST活動を行う上でのさまざまな課題を抱えていると拝察いたします。第3回のAST講習会となる今回は、「感染対策向上加算2施設におけるAST活動」をテーマに実際に加算2の施設で勤務されている4人の先生方にご登壇いただき、どのように活動し、それぞれの施設の課題にどのように対処しているのかを具体的にご講演いただきました。
本講習会が参加される先生方の課題を解決する一助となり、さらなるAST活動の推進にお役に立つことを祈念しております。
司会 | 堀野 哲也(東京慈恵会医科大学感染制御科) 佐村 優(横浜総合病院薬剤科/感染制御室) |
日時 | 2023年2月22日(水曜日)18:00~20:00 |
開催形式 | Zoom(Webinar) |
参加費 | 会員・非会員ともに無料(事前参加登録制) |
プログラム
「感染対策向上加算2施設におけるAST活動」
司会:堀野 哲也(東京慈恵会医科大学感染制御科)
佐村 優(横浜総合病院薬剤科/感染制御室)
17:55~18:00
18:00~18:25
18:25~18:50
18:50~19:15
19:15~19:40
19:40~20:00
講習会内容に関するQ&A集
AST講習会では、受講者の方々に総合討論に関するご質問を頂いておりますので、下記にご紹介いたします。
総合討論に関する Q&A(PDFファイル 189KB)
第2回AST講習会
抗菌薬の不適切使用や長期間投与は、薬剤耐性(AMR)菌を発生あるいは蔓延させる原因となります。そのAMR対策として、患者への抗菌薬の使用を適切に管理、支援するための抗菌薬適正使用支援チーム(AST)の活動は重要です。
前回の講習会では、ASの歴史、抗菌薬使用の事前承認と早期モニタリング、Diagnostic stewardshipを意識した抗菌薬適正使用活動、ASPの評価と注意点など、AS活動の基本となるテーマを取り上げました。今回は、前回のアンケート結果を参考に、「中規模病院でのAST活動」をテーマに議論を進めました。中規模病院では、感染症科がなく感染症専門医が在籍していない、医師と薬剤師は専従ではなく専任であるなど、思うようなAS活動が難しい課題が挙げられます。一方で、大規模病院とは異なり顔の見える関係でAS活動を進めることができるメリットもあります。第2回AST講習会では, 中規模病院で精力的にAS活動を行っている医師、薬剤師に自施設の活動をご紹介いただきます。
本講習会がご参加の皆様の今後のAS活動に寄与することを祈念しております。
司会 | 掛屋 弘(大阪公立大学大学院医学研究科臨床感染制御学) 高橋 佳子(兵庫医科大学病院薬剤部) |
日時 | 2022年9月14日(水曜日)18:00~20:00 |
開催形式 | Zoom(Webinar) |
参加費 | 会員・非会員ともに無料(事前参加登録制) |
プログラム
「中小病院のAST活動」
司会:掛屋 弘(大阪公立大学大学院医学研究科臨床感染制御学)
高橋 佳子(兵庫医科大学病院薬剤部)
17:55~18:00
18:00~18:25
18:25~18:50
18:50~19:15
19:15~20:00
講習会内容に関するQ&A集
AST講習会では、受講者の方々に総合討論に関するご質問を頂いておりますので、下記にご紹介いたします。
総合討論に関する Q&A(PDFファイル 215KB)
第1回AST講習会
薬剤耐性(AMR)対策のため、各医療機関においては抗菌薬適正使用支援プログラム(ASP)を作成し、抗菌薬適正使用支援チーム(AST)などを中心に活動を進められているかと思います。ASの方法論については「Implementing an Antibiotic Stewardship Program: Guidelines by the Infectious Diseases Society of America and the Society for Healthcare Epidemiology of America. Clin Infect Dis 62: e51-77. 2016.」や「日本化学療法学会, et al: 抗菌薬適正使用支援プログラム実践のためのガイダンス. 日本化学療法学会雑誌 65: 650-587. 2017」で提示されていますが、その作成・運用においては苦慮している施設も多いのではないでしょうか。そこで日本化学療法学会では、実際に行っている演者の先生から各種ASの具体的な方法論(意義、エビデンス、効果など)や、各施設への導入の実際について解説いただく講習会を企画しました。今回は第1回目ということで、ASの歴史、抗菌薬使用の事前承認と早期モニタリング、Diagnostic stewardshipを意識した抗菌薬適正使用活動、ASPの評価と注意点についてお話しいただきます。
この講習会がご参加の先生方の今後のAS活動にお役に立つことを祈念しております。
司会 | 千酌 浩樹(鳥取大学医学部附属病院高次感染症センター/感染症内科) 北原 隆志(山口大学医学部附属病院薬剤部) |
日時 | 2022年1月26日(水曜日)17:55~20:00 |
開催形式 | Zoom(Webinar) |
参加費 | 会員・非会員ともに無料 |
プログラム
「効果的なAS活動を行うために:各種手法の紹介と自施設での経験」
司会:千酌 浩樹(鳥取大学医学部附属病院高次感染症センター/感染症内科)
北原 隆志(山口大学医学部附属病院薬剤部)