はじめに
Meropenemヒト血中濃度シミュレーション&Time above MIC計算ソフト ver 1.0は、住友ファーマ株式会社が開発されたメロペネムPK/PDシミュレーション解析ソフト(成人・小児対応、以下「本ソフト」)です。これまで同社のウェブサイトにて当該ソフトが公開されてきましたが、先発品/後発品を問わずメロペネム全体の適正使用推進に貢献することを目的に、無償利用許諾のもと本学会へ無償提供されました。これを受け、本学会は当ウェブサイトへ掲載することにしました。特に、感染症専門医が不在である病院施設(国内の大半が該当)に向けた適正使用推進の観点で、本ソフトの公開は意義が深いと考えられます。ただし本学会では、本ソフトによる予測の外的妥当性(異なる患者集団での血中濃度予測性能)などは、評価しておりません。
本ソフトの詳細は、下部リンク先のトップページやご利用方法に関する文面をご確認ください。
ソフトウエア使用上の注意
- 高体重/低体重や全身状態が重篤な患者など、特殊状況下での血中濃度予測は困難であり、本ソフトでのシミュレーションは推奨されません。
- 本ソフトは、日本人PKデータに基づいた理論シミュレーションを行うものであり、実患者の血中濃度を予測することを目的としておらず、患者の血中濃度を測定して解析するソフト(いわゆるTDMソフト)ではありません。
免責事項
- 本ソフトは使用される本人の責任でご使用ください。本ソフトにより生じた、あらゆる直接的および間接的損害に関し、本学会は一切の責任を負いかねます。
禁止事項
- 著作権者に無断で本ソフトを配布、転載を行うこと。
- 本ソフトを販売、もしくはそれに関連した行為を行うこと。
- 本ソフトをリバースエンジニアリング、逆アセンブルあるいは改変すること。
- 本ソフトに添付しているファイルを改変すること。
注意事項
本ソフトウエアをご使用いただくには、下記内容をお読みいただきご理解いただいた上で、適切にご使用ください。
本ソフトウエアについて
- 本ソフトウエアは、メロペネムの日本人薬物動態データをもとに、指定の投与量・点滴速度、投与間隔で投与した時のメロペネム血中濃度推移および%Time above MIC(%T>MIC)、あるいは、指定の%T>MICを満足する投与条件でのメロペネム血中濃度推移をシミュレーションします。
- 理論計算に基づく血中濃度推定(PK)および各MIC(PD)の関係を%T>MICとして数値化するためのソフトウエアで、TDMソフトのように実患者の血中濃度実測値を入力して行う解析ではありません。
- 「ある腎機能下での患者個人におけるMICや投与量・点滴時間等の様々な投与条件間での%T>MICの変化を相対比較・考察すること」を目的として公開されています。体重等の相違で分布容積等が異なる患者間のPK/PDパラメータ値(%T>MIC)を比較・考察することはできません。
- 本ソフトウエアでの解析結果は、個々の患者に対して実際に採用いただくメロペネム処方の詳細(投与量、1日投与回数、点滴時間など)を決定・保証するものではありません。
- メロペネム処方内容の決定は、メロペネム添付文書記載(「用法及び用量」、「用法及び用量に関連する注意」など)に基づいた主治医のご判断でお願いします。
ソフトウエア構築条件
- 日本人の健常成人PKデータ1)2)
1回0.5 g投与30分点滴 n=6(年齢20~39歳、体重54~73kg)および1回1.0 g投与30分点滴 n=6(年齢28~45歳、体重52~70kg)の、各採血時間(投与終了後15分~8時間まで)における血中濃度実測値を使用。 - 1歳以上の日本人小児感染症患者(抗菌薬前投与がなく且つ腎機能正常)PKデータ3)1回10 mg/kg投与30分点滴 n=20、1回20 mg/kg投与30分点滴 n=27、および1回40 mg/kg投与30分点滴 n=3の、各採血時間(投与終了後0~5時間)における血中濃度実測値を使用。
- 1歳未満の日本人小児感染症患者(抗菌薬前投与がなく且つ腎機能正常)PKデータ3)4) 1回10 mg/kg投与30分点滴 n=1および1回20 mg/kg投与30分点滴 n=2の、各採血時間(投与終了後0~5時間)における血中濃度実測値を使用。
- 上記日本人PKデータをもとに、成人および1歳以上の小児については2-コンパートメントモデル5)(β相血中半減期:成人で0.99時間、小児で0.85時間)、1歳未満の小児については1-コンパートモデル5)(血中半減期:0.75時間)でのシミュレーションを実施可能。
- 成人については、クレアチニンクリアランス等に基づいて腎機能が血中濃度に及ぼす影響を補正可能6)。
- %T>MICは、血中濃度曲線とMIC値を1/100時間(36秒)単位で比較し、血中濃度がMICを上回っている時間を算出の上、24時間に占める割合として計算。カルバペネム系薬の増殖抑制作用はT>MIC20%、最大殺菌作用はT>MIC40%として初期表示7)。
ソフトウエア使用上の注意
高体重/低体重や全身状態が重篤な患者、あるいは腎代替療法など集中治療を要する腎機能障害患者など、特殊状況下での血中濃度予測は困難であり、本ソフトウエアでのシミュレーションは推奨されません。
本ソフトウエアは、上記の日本人PKデータに基づいた理論シミュレーションを行うものであり、実患者の血中濃度を予測することを目的としておらず、患者の血中濃度を測定して解析するソフト(いわゆるTDMソフト)ではありません。
免責事項
本ソフトウエアは使用される本人の責任でご使用ください。本ソフトウエアにより生じた、あらゆる直接的および間接的損害に関し、本学会は一切の責任を負いかねます。
禁止事項
著作権者に無断で本ソフトウエアを配布、転載を行うこと。
本ソフトウエアを販売、もしくはそれに関連した行為を行うこと。
本ソフトウエアをリバースエンジニアリング、逆アセンブルあるいは改変すること。
本ソフトウエアに添付しているファイルを改変すること。
参考文献
1) 小林宏行: 第39回日本化学療法学会総会新薬シンポジウムI. Meropenem (SM-7338) ブックレットp.82, 1991年6月6日.
2) 中島光好ほか: Chemotherapy. 1992; 40 (S-1) : 258-275
3) 目黒英典ほか: The Japanese Journal of Antibiotics 45 (7) : 866-879,1992
4) 藤井良知ほか: The Japanese Journal of Antibiotics 45 (6) : 697-717,1992
5) マイコンによる薬物速度論入門 (南江堂. 1983年3月発刊, ISBN-10: 4524483241) : p.159-178
6) J W Mouton et al. Clin Pharmacokinet. 1995 Apr; 28 (4) 275-86
7) G L Drusano: Clin Infect Dis. 2003 Jan 15;36 (Suppl 1) S42-50
Meropenemヒト血中濃度シミュレーション&Time above MIC計算ソフト
https://yellow-samarium283.znlc.jp/meropenem/

