(2021年2月17日 掲載)
バンコマイシン (VCM) での治療成功のPK/PD指標はAUC/MIC ≧400が以前から報告されていました。しかしAUCを求めるためには数ポイント採血が必要のため、やむを得ずトラフ値を代替指標として使用してきました。しかしベイズ推定ソフトウエアにより、1または2ポイント採血でもAUC評価が可能となったことから、米国感染症学会などによるVCM,TDMガイドラインではAUCガイドdosingを推奨しました。日本においても今年、抗菌薬TDMガイドライン2021が発表されますが、同様な方針でいます。
ガイドライン発表後すぐにAUC評価を活用できるよう、すでに本学会のホームページからソフトウエア「PAT」をdown loadできるようにしています。さらにAUCガイドを深く知り、馴染んでいただけるよう、本webセミナーを企画いたしました。
2、3年でVCMにおけるトラフガイドは消えていくのではないかと思います。時代に遅れをとらないためにも是非本セミナーを最後まで視聴いただければと存じます。VCMにおけるTDMの新時代が到来します。やるのなら今でしょう。
抗菌薬TDMガイドライン2021 日本化学療法学会委員長 竹末 芳生
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最終更新日:2021年6月4日