理事長就任のご挨拶
謹啓 会員の皆さまにおかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
公益社団法人日本化学療法学会は、任期満了に伴い2024年6月28日の総会において役員の改選を行い、理事18名、監事2名、および幹事20名が新たに就任いたしました。また、新理事会において私が新たな理事長に指名され、お引き受けすることといたしました。ここに謹んでご報告申し上げます。
前理事長の松本哲哉先生が発展させてこられた抗菌薬適正使用に関わる諸事業、人材育成、各委員会活動などは、傑出した業績であり、強いリーダーシップをもって学会活動を牽引されました。また、抗菌薬の安定供給などの課題については、他の団体や厚生労働省などに積極的に働きかけて、社会的な活動においても重要な役割を担ってこられました。私はこの貴重な遺産を引き続き発展させていく所存です。
本学会を中心となって支えてくださっている学会員の皆さまへの学術活動を始め有益な情報の提供や各種認定制度の運用などは重要な責務であろうと考えます。学会員の皆さまが思い描く学会にすべく理事・監事の皆さまと検討していきます。
社会に対する学会の役目、特に、感染症を取り巻く各種の問題については、日本感染症学会、日本臨床微生物学会、日本環境感染学会などの関連学会と連携した活動を通じて、広い視点から対応していきます。
日本化学療法学会の事業はその性質上、医師・薬剤師その他の医療職および製薬企業との共同作業でもありますので、公益性とともに透明性も求められています。このことを十分に認識し、日本化学療法学会の更なる発展に、役員一同、最善を尽くしてその重責にあたる所存でございます。なにとぞ一層のご指導・ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
まずは略儀ながら、書中をもってご挨拶申し上げます。
謹白
2024年7月吉日
公益社団法人日本化学療法学会
理事長 髙橋 聡