日本化学療法学会

委員会報告・ガイドライン

抗菌薬TDM臨床実践ガイドライン「第2版:部分改訂(ボリコナゾール更新版)」A4版の主な修正点

抗菌薬TDM臨床実践ガイドライン2022「第2版:部分改訂(ボリコナゾール更新版)」へ戻る

1. ボリコナゾール

CQ2, 9, 10を除き全面改訂

2. アミノグリコシド

CQ4. 推奨される TDM の目標濃度は?
1.GM/TOB
【旧】 c.グラム陽性菌に対する併用治療(感染性心内膜炎)に GM を使用する場合,Cpeak は3~5 μg/mL を目標とする。
【新】 c.グラム陽性菌に対する併用治療(感染性心内膜炎)に GM を 3 分割で使用する場合,Cpeak3~4μg/mL を目標とする。
それに合わせ「CQ5.推奨される初期投与設計は?」の「表1.各アミノグリコシド系薬における初期投与設計と目標Cpeak、血中トラフ濃度」も修正。
GM/TOB、グラム陽性菌に対する併用治療(GMのみ適応)、TDM目標値 (μg/mL) ピーク
【旧】 3~5
【新】 3~4 (3分割)
CQ6. 感染性心内膜炎や低用量使用(相乗効果を期待してβ―ラクタム系薬と併用,尿路感染)において推奨される目標血中濃度と投与設計は?
【旧】 a. グラム陽性菌にたいする併用療法(感染性心内膜炎)にGMを使用する場合、Cpeakは3~5µg/mL、トラフ値は1<µg/mLを目標とする(表1)
【新】 a. グラム陽性菌に対する併用治療(感染性心内膜炎)にGMを使用する場合,3分割投与におけるCpeakは3~4 μg/mLを目標とするが,単回投与でのCpeakに関する報告はない。投与方法にかかわらずトラフ値は<1 μg/mLを目標とする(表1)

3. バンコマイシン

3.腎障害患者(TDM のタイミング/TDM の目標値/投与設計)
表4. 腎機能別VCM投与設計ノモグラムの数値に一部誤りがあったため修正。
CLcr 80 mL/min,体重 80 kg,70 kg,60 kg の AUC24-48 h
【旧】 496
【新】 505
最終更新日:2022年12月23日
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