この度、当学会では創立75周年に向けて、2025年度および2026年度の2年計画で臨床研究支援助成を企画いたしました。本年度の応募方法について、下記にお知らせ致します。
助成の趣旨
感染症および化学療法領域の研究は、新型コロナウイルス感染症の世界的流行を契機に改めて社会的関心が高まり、国からの研究支援も一時的に強化されました。一方で、同感染症との直接的な関連性が乏しい領域においては、依然として研究費の獲得が困難な状況が続いております。また、医療現場を取り巻く環境は一層厳しさを増しており、医療機関に勤務しながら日々の業務と並行して地道に研究に取り組まれている医師、薬剤師、臨床検査技師の皆様におかれましては、当面の研究活動に必要な資金すら十分に確保できず、ご苦労されている方も少なくないと拝察いたします。
こうした時代背景を鑑み、日本化学療法学会では、2027年に創立75周年を迎える為、担当役員の先生方と協議し、2025年度および2026年度に臨床研究支援事業を企画することになりました。本事業は、将来性ある若手研究者の支援を目的としており、既に一定の研究実績を有し、他の研究助成を受けておられる方々よりも、現在はまだ発展途上でありながらも、資金支援によって今後の研究の飛躍が見込まれる方々を対象に、重点的な支援を行う方針です。
本事業の趣旨をご理解賜り、日頃より研究に真摯に取り組んでおられる若手研究者の皆様には、ぜひ積極的にご応募いただきますようお願い申し上げます。
助成の概要
- 応募対象
原則として2026年3月31日時点で45歳未満の個人またはグループで行う臨床研究を助成対象とします。但し、対象外の年齢でも合理的な理由があると判断される場合は考慮します。 - 助成対象課題
臨床感染症学および化学療法学全般を対象とします。なお、他の研究費でサポートされていないテーマが望ましい。 - 助成金額
1件100万円を上限とし、予定している助成対象者は5名です。
※本助成金は全額を研究費に充てていただく方針のため、所属機関への間接経費／オーバーヘッドに関しては、原則として所属機関内で免除手続きを行ってください。 - 助成期間
1年を原則とし、助成金は贈呈決定後通常は年度内で使用することになります（研究の性質上1年を超えるものについては弾力的に対処させていただくこともあります）。 - 助成金の使途
当該研究に要する物品の購入費用及び研究の推進に必要な費用とします。研究費を使い切った時点で会計報告書を提出していただきます。 -
助成対象者の義務・条件等
本研究により得られた成果は、2027年度の総会（学術集会）で研究の途中経過を指定演題として報告して頂きます。研究の完了後には、直近の総会において研究の着想・実施に至るまで体験されたことについて報告して頂きます。
本研究は、必要な倫理審査委員会の承認を得た上で実施してください。
選考方法・結果通知等
- 選考方法
提出された書類をもとに本プログラムの選考委員において選考（1次審査）し、改めてリモートでのプレゼン（発表15分、質疑応答5分程度）（2次審査）を行った後、今年度内に理事会で決定します。 - 結果通知等
結果は書面で通知します。なお、採否の詳細に関する問い合わせには回答しかねますのでご了承下さい。
応募方法
下記の応募書類一式は学会事務局に郵送するとともに、PDF版を電子メールで本学会事務局宛送付してください。PDFのファイル名には必ず氏名を含めてください。
応募書類
・応募用紙（指定様式）：下記リンクからダウンロードの上、必要事項を記入してください。
・業績目録（書式自由）
・研究代表者の略歴（書式自由）
・研究内容の概要図
研究内容の概要を説明できる「研究全体内容の概要図」をA4用紙1枚※にまとめてください。
応募用紙のダウンロード
送付先
書類は郵送の他、PDF版も下記事務局宛に送付してください。（※郵送とPDFの両方が必要となります。）
【PDF版の送付先】karyo@jc4.so-net.ne.jp
【書類郵送先・お問い合わせ先】
公益社団法人 日本化学療法学会
〒113-0033 東京都文京区本郷3-28-8 日内会館B1
Tel. 03-5842-5533 Fax. 03-5842-5133
E-mail: karyo@jc4.so-net.ne.jp
https://www.chemotherapy.or.jp/
応募期間（PDF版も含む）
2025年10月1日（水曜日）～2025年10月31日（金曜日）（書類は消印有効）
個人情報取扱いについて
個人情報は法令等に則り、業務遂行上必要な限度内で利用します。
