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委員会報告・ガイドライン

委員会報告集

日本化学療法学会 特定感染症全国サーベイラインス事業:
全国におけるグラム陰性桿菌を原因とする血流感染症のアンケート調査

(2019年5月17日 掲載)

小佐井康介1、山岸由佳2、橋永一彦3、中嶋一彦4
三鴨廣繁2、平松和史3、竹末芳生4、栁原克紀1
1長崎大学病院検査部
2愛知医科大学病院感染症科・感染制御部
3大分大学医学部附属病院感染制御部
4兵庫医科大学病院感染制御部

はじめに

 血流感染症(blood stream infection、BSI)は敗血症や敗血症性ショックの原因となる病態で死亡率が高い。特に原因微生物を同定できずに、適切な抗菌薬治療がなされない場合には予後が悪くなる。
 近年、質量分析や遺伝子検査などの分子診断の進歩により、菌種同定や薬剤耐性遺伝子の検出が迅速になりつつある。しかし、BSIは発症から可及的速やかに適切な抗菌薬投与を開始することが原則であるため、検体採取後、検査結果を待たずに経験的治療を開始することが求められる。即ち、原因微生物の頻度や薬剤感受性などの疫学的な基礎データは診療を行ううえで不可欠な情報である。
 本研究では、従来から問題となっている多剤耐性緑膿菌やアシネトバクター属菌に加え、近年、増加が懸念されている基質拡張型βラクタマーゼ(ESBL)産生菌やカルバペネム耐性腸内細菌科細菌、キノロン耐性大腸菌、および薬剤耐性嫌気性グラム陰性桿菌などの薬剤耐性菌を念頭に、グラム陰性桿菌を原因とするBSIについて実態調査を実施した。

全国におけるグラム陰性桿菌を原因とする血流感染症のアンケート調査(PDF 239KB)

日本化学療法学会雑誌 Vol. 67, 2019年3号(5月) p.289~294