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委員会報告・ガイドライン

委員会報告集

日本化学療法学会 公益目的事業プロジェクト
尿路感染症由来ESBL産生大腸菌の全ゲノム解析による細菌学的・分子生物学的検討

(2018年3月13日 掲載)

尿路感染症由来ESBL産生大腸菌ワーキング委員:髙橋 聡、清田 浩
公益社団法人日本化学療法学会理事長:清田 浩
公益社団法人日本化学療法学会前理事長:門田淳一

はじめに

 基質特異性拡張型β―ラクタマーゼ(ESBL)産生大腸菌は、市中感染、また、医療関連感染の原因菌として問題になっており、増加傾向であるとされている。とりわけ、市中感染における耐性菌の増加として、健康人に対しても感染症を発症しうるESBL産生大腸菌が国内外で問題となっている。大腸菌は尿路感染症の主たる原因菌であるが、キノロン耐性大腸菌が注目されているなかで、ESBL産生大腸菌も分離頻度は低いながらも増加傾向である。さらに、急性単純性膀胱炎においても大腸菌の耐性化が少なからず認められ、「治って当たり前」の市中感染症が、今後は、治療に難渋するのではないかと危惧されている。このような現状で、急性単純性膀胱炎と複雑性尿路感染症由来の大腸菌について、耐性にかかわる因子の分子生物学的分析を行うことは意義があると考え、検討を行った。